おーたむのブログ

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個別株の買い方

 こんばんは、おーたむです。

 

 前回はコア・サテライト戦略の話をしました。前回も言いましたが、資産運用の最適解は、10割をインデックス運用することです。アクティブファンドや個別株は、資産運用ではなく、お金を使って遊んでいるものだと思ったほうがいいです。

 但し、インデックス運用よりも個別株が絶対的に優れている点が1つだけあります。それは長期保有のコストが安い点です。ETFにしろ、投資信託にしろインデックス運用を行う場合、信託報酬がかかります。格安のVTIですら0.04%かかり、これが0%になることはまずないでしょう。しかし、個別株であれば購入時には手数料がかかる場合が多いですが、一度持ってしまえば、その後は一切コストはかかりません。これをもってインデックス運用より個別株をすべきだとはまったく思いませんが、個別株が絶対ダメではないということを知ってもらえればと思います。

 

 個別株については、単元未満株の購入ができる、SBI証券を利用することをオススメします。まずは、単元未満株が何なのかを見ていきましょう。

 

 

日本企業の株式は基本的に1単元=100株で購入する

 一般的にある会社の株価は、1株あたりいくらなのかで記載されます。例えば、ゲーム会社として有名な任天堂(7974)の株価は、現在のところ約4万円です。これは1株が約4万円することを示しています。

 さて、日本においては、株式の購入は原則100株ごとになっており、この100株を1単元と言います。実は、1単元が1000株の会社もあったのですが、2018年10月1日に100株に統一されました。この1単元あたりの株数の統一については詳しくは↓をご覧ください。

www.jpx.co.jp

 というわけで、基本的に株の売買単位は100株単位で行う必要があるので、任天堂の株を買いたいと思ったら、約400万円が必要になります。

 

「そんな金額準備できるわけないじゃないか!」

 

 と思った方が多いでしょう。もちろん、任天堂の株価は高いので少し極端な例なんですが、大抵の会社の株は最低でも1000円くらいはするので、1単元分買おうと思ったら10万円は用意しないといけません。

 といっても、個別株では1つの会社に投資するわけですから、1社に10万円出して万が一にも倒産してしまったらその10万円はパーです。インデックス投資だとVTなら何千もの会社の株の集合体ですから、価値が0になる可能性は地球が滅ばない限り皆無です。そのVTに10万円出すのとはわけが違います。実際に私も複数の会社の個別株は持っていますが、100株持っている会社は1つもありません。

 

 冒頭に登場した、単元未満株というのは、文字通り1単元に満たない株を買うことで、SBI証券なら1株から購入することができます。なお、米国株は単元未満株という概念がなく、1株から購入することができますが、NISA口座(つみたてNISAではありません)を持っている場合を除いて、手数料がかなり高いので1株だけ購入するのは現実的ではありません。

 

  先ほど任天堂(7974)と書きましたが、この()内の数字は、各企業にそれぞれ割り振られています。例えば、トヨタ自動車なら7203ですし、ソフトバンクなら9984です。ちなみにアメリカの会社の株は数字ではなくアルファベットが割り振られます。例えば、通販で有名なアマゾンはAMZNです。ETFでこのブログに何度も登場しているVTやVTIも割り振られたアルファベットです。

 

単元未満株

 SBI証券であれば、1株ごとに購入することができますので、任天堂なら約4万円、トヨタ自動車なら約7000円あれば株を持つことができます。その会社のオーナーになれるのです。しかも、この単元未満株を買い続けて1単元分になれば、単元株として保有することができます。

 単元株になることの最大のメリットは、株主優待を受け取ることができることだと思います。基本的に株主優待は1単元以上持っている人にのみ送られることがほとんどです。反対に言えば、単元未満株のみでは株主優待は基本的にもらえないものと思っていいです。但し、単元未満株でも単元株と同じように配当金は受け取ることができます。

 

 単元株と比較した、単元未満株の欠点は、株主優待の他に2つあります。

 

手数料が高い

 単元未満株の購入時に次の手数料がかかります。

約定代金×0.500%(税込0.540%) 最低手数料:50円(税込54円)

 

国内株式|SBI証券

  SBI証券で単元株を買う場合、アクティブプランというのを使っていると、10万円分の取引まで手数料は無料です。一方、単元未満株では10万円分株を購入した場合、540円かかるのでかなり損をしています。

 また、最低手数料54円が曲者で、例えば、1000円分の単元未満株を購入した場合、54円の手数料は5.4%に相当します。これがいかに高いかは、これまでの記事を読んできた方はご存じでしょう。というわけで、最低手数料の0.54%にするには、1回に1万円以上購入しなくてはなりません。

 

取引時間が限られる

 私はこれはあまり気にしていませんが、単元株と違ってリアルタイムに購入することができません。事前に注文を予約して、前場始値もしくは後場始値の2種類でしか買うことができません。

東京証券取引所で株式の取引ができるのは、9:00~11:30の午前中と12:30~15:00の午後の2部にわかれており、午前の部を前場(ぜんば)、午後の部を後場(ごば)と言います。その最初に取引された株価を始値(はじめね)と言います。

 

 単元未満株を行う場合は、以上3つのデメリットを踏まえてやってみましょう。

 

まとめ

 単元未満株は、少額から個別株を購入することができますが、

 

株主優待をもらえない

・手数料が高い

・取引時間が限られる

 

 という3つのデメリットを受け入れる必要があります。一方で、インデックス投資とは異なり、保有中のコストはかかりませんから、自分が「この会社は伸びる」と思った会社の株を買ってみるのはアリだと思います。その会社を応援する気持ちで買ってみましょう。