おーたむのブログ

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バランスファンドとリバランスについて

 こんばんは、おーたむです。

 

 前回の記事では、債券、REITコモディティについて書きました。株式は長期的にはリターンが大きいですが、値動きはとても激しいです。これまで、「リスク」という言葉をよく使ってきましたが、「リスク」は値動きの激しさを指し、当然暴落もリスクですが、想像以上に値上がりしてしまうことも、実はリスクとなります。値動きがマイルド、つまりリスクを低くするには株式に債券を組み合わせるといいと言われています。

 具体的な割合としては、100-年齢(%)、もう少し強気で行くなら120-年齢(%)を株式にせよとされています。例えば私は30歳くらいなので、保守的には、投資している金額の内、70%くらいが株式であったほうがいいわけです。

 

アセット・アロケーションポートフォリオ、リバランス

 横文字がいっぱい出てきました(笑) 1つずつ見ていきます。

 自分の投資金額の内、株式を何%、債券を何%というふうに決めることを、アセット・アロケーション(資産配分)と言います。上の例で行くと、株式70%、債券30%、これがアセット・アロケーションです。次に、株式の内、日本株を何%、先進国の株を何%、新興国の株を何%、債券も同じようにどこにどれくらい投資するかを決めます。

 例えば、日本と先進国に1:1で投資するとすると、日本国株式35%、先進国(日本除く)株式35%、日本国債券15%、先進国(日本除く)債券15%となります。実際にこれに沿って株や投資信託を買います。こうして出来上がるのが、その人のポートフォリオです。

 だんだん難しくなってきましたね。でも、もう少しです。

 さて、仮に日本の株が絶好調で、世界中の債券がいまいちだとすると、いずれ、最初のポートフォリオが変化し、1年後に、日本国株式45%、先進国(日本除く)株式35%、日本国債券10%、先進国(日本除く)債券10%というふうになったとします。しかし、これをよく見ると、株式80%、債券20%と株式が増えています。これはリスクが増加していることを示します。そこで、リスクをもとの株式70%、債券30%に戻す必要があります。これをリバランスといい、とても重要な作業となります。増えた日本国株式を売って、その分で債券を買ってもいいですし、まったく売らずに、足りない分を買い足すだけでもいいです(これをノーセルリバランスといいます)。重要なのは、定期的に(半年~1年に1度くらい)リバランスを行うことです。

 

バランスファンド

 とはいえ、このリバランスという作業、手動で行うと手間は少ないとはいえ面倒ですよね。これを自動で行ってくれるのが、バランスファンドと呼ばれる投資信託です。

 例えば、世界中の株式と債券に投資をしたくて、株式70%、債券30%がいいとなると、 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)があります。これは、以前に紹介したVTと、全世界の債券に投資するETFを7:3の割合になるように買い続ける投資信託です。楽天・インデックス・バランス・ファンドには株式と債券を1:1で持つものと、3:7で持つものもあります。それぞれ、どの程度のリスクを背負えるかで、選ぶといいのではないでしょうか。

 

注意点

 楽天・インデックス・バランス・ファンドは、非常にいい商品ですが、2018年7月20日に設定されたばかりの新しい投資信託です。新しい投資信託は、もちろん信託報酬などのコストにも注意が必要ですが、純資産総額にも気を配る必要があります。簡単に言えば、どれだけこの投資信託に投資家のお金が入ってきているかを示しています。あまりに少ないまま経過すると、ファンドが「これは採算が取れない」と判断し、繰上償還、つまり強制的に投資信託の売却となることがあります。詳しくは↓もご参照ください。

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 コストはやや高いですが、世界経済インデックスファンドは、同じようなバランスファンドです。株式、債券への比率が3:11:3のものもあります。純資産総額が大きく繰上償還の心配は少ないものと思われるので、繰上償還が心配な方はこちらへの投資でもいいかもしれません。

 

 次回は、その他のいくつかのバランスファンドと、新しく登場する「iFree 年金バランス」と呼ばれるバランスファンドについて書きたいと思います。